観光地を訪れる際に大切なこと

最近は規制緩和も進み、観光地の多くが誘客施策に注力していますが
観光地に住んでいる人の想いや気持ちを、その地を訪れる人は知っておいた方がいいと思うのです。

先日、長崎県は対馬市に行ってきました。

全国旅行支援や自治体が発行している旅行クーポンでなかなかお得に行けることが判明し
だったらちょっと行ってみようじゃんみたいな気軽なノリで行ってきました。

対馬は後50キロ位行くと韓国という位の場所に位置していて
コロナ禍前は多くの韓国人観光客の皆さんが免税店に買い物に来て地域の飲食店で韓国料理を食べて帰るみたいな観光が一般的だったようです。

なので、基本的に栄えているのは港付近のみ。あとは山と海。
ちなみに今はまだ、韓国人観光客をはじめとする外国人客にお会いすることは出来ませんでした。

観光地を訪れる際はその地の文化を知っておいた方がいい

観光に訪れる理由は人それぞれです。
その中で今回対馬を訪れたのは自然観光(トレッキング)でした。

最初は御岳山を訪れる予定でした。
でもここはトレッキング中級者向けで初心者には厳しそうということで
龍良山の登山道を歩くことに。

その最中は詳しく知らなかったのですが、この龍良山は、対馬に昔から伝わる古い信仰に関する儀式などが行われていた神聖な山で私たちはそこで古くからその地を守る人達の洗礼を受けてしまいました。

昔は、足を踏み入れてはいけないオソロシドコロとして結界が張られていたそうですが
現在は登山道が整備されるなど観光でガイドなしでも入山することは可能です。


ただ、山道にはほとんど手が入れられていないので道なき道をリボンをたどりながら目的地まで進むわけです。この山には神社があったり、現在守り神と言われている神様のお墓があったりします。

私たちもその神様のお墓に行こうとしたのですが、途中でiPhoneの電源が入らなくなったり、風がとても強くなったりして良くない空気を感じたので引き返しました。

郷に入っては郷に従う

後で調べてわかったのですが、この一帯は神聖な儀式なので
そもそも入山前に様々な作法があったようです。

広く開放されている時点で関係ないのかもしれないですが
知っておくのと知らないのではわけが違うし
必要ないと言われてもやっておいて損はないと思います。

そういう意味では、全くと言っていいほど前知識を入れていなかったことは反省点でした。

観光地であるところも、そうでないところも
そこにはその場所に住む人達の生活があって、歴史があるわけです。
それを軽んじてしまえば、それなりの結果がやってくる。

そんなことを肌で感じ考えさせられた旅でした。