かなえびとがミッションを掲げる理由

かなえびとでは、上記のミッションを掲げています。
ビジネスにおけるミッションとは、「使命」や「社会にどう貢献するか」などを表すものです。

色々な考えがあると思いますが、どんなに小規模事業者であっても「ミッション」を掲げることは
めちゃくちゃ重要だと考えています。

そのミッションこそが、自分の活動の軸となるからです。


私が起業した時、実は、ビジョンもミッションもありませんでした。


その頃、自分が何をしたいのかすらわかってなかったこともありましたが、とにかく自分の時間を切り売りして
オファー頂いた仕事をスキル的に可能かそうでないかで判断をするスタンスで、どうにか毎月の必要経費を稼ぐという状態が私の起業初期です。

その状態では、当然、会社員時代の方が時間も稼ぎにも余裕があるわけで「なんで起業なんかしたんだろう」と自分の決断を後悔するばかりでした。

ミッションを掲げようと思った理由

自分で決めて始めたことなのに、仕事は楽しくないし今の環境が嫌で嫌でしょうがなかった。
そんな時に、以前お世話になっていた先輩が書かれた文章をみつけました。

起業で一番大切なことは、マインドです

と書かれていました。

起業家マインドって、休みなく寝る間を惜しんで働いて、人より沢山の仕事をこなしてみたいなイメージありませんか。当時の私は、そんな風に思っていました。でも、私は自分のこの状態が嫌で嫌でどうしても変わりたかった。

だから、この言葉を書いていた先輩にコンタクトをとり、現状を話し、変わりたいということを伝えました。

その時に、頂いたアドバイスの一つが「自分のミッションを持つ」と言うことでした。

ミッションを持って変わったこと

今、掲げているミッションは起業初期当初のものではありません。
定期的に見直しを行い、今の活動や想いを表現するようにした結果、少しずつ変化がみられるようになってきました。

起業すると、上司や社長がいないので全てが自己管理になります。
長時間働きたくないなら働かなくていいし
営業活動が嫌ならやらなければいい
でも、毎月決まった額のお給料をくれる人はいません。

稼げないのも稼ぎ方も自己責任なわけです。

そうなると、自分がどんな働き方をしたいのか、どの位収入として必要なのか
それを得るためにどうするのか、何を得て何を捨てるのかを度々考えるようになりました。

そのうち、どんなお客様を幸せにできて、どんな人達と付き合って、どんな未来を作っていきたいのかということをちゃんと言葉にしていくうちに、少しずつそれをカタチにすることができるようになりました。

私と同じように小規模で活動している方の中には、ミッションやビジョンを明確にしていないという方も多いかもしれません。また、田舎の小さな事業者がミッションなんか掲げてもと思っているかもしれません。
それで、現状に満足する結果が出ているのであれば良いかもしれませんが、もっと上を目指したい、改善したいと考えるのであればどこかの機会でご自身のミッションを考えてみるといいかもしれません。

ミッションのない起業は、地図のない航海だと思うのです。

自分が経験したからこそわかるのですが、スタートしたばかりの頃や調子が良い時は良いですが
時に大きな岩にぶつかったり、悪天候で転覆しそうになったり、真夜中の航海など先の見えない道を地図もなく進んでいくのは誰だって怖いものです。

もちろん、ミッションが最新型のカーナビのような高性能な地図ではないかもしれませんが
自分の行きたい方向を見誤らないというだけでも、重要な役割を果たしていると私は思っています。

誰もが、誰かの応援者であり挑戦者である社会を現実にします

このミッションは、起業した当初から変わっていません。

閉鎖的な考え方の強い田舎で育った私は、幼少のころから
やりたいことの多くを否定されて育ってきました。

今考えてみれば、子どもで周囲の大人を説得するだけのエネルギーが不足していた部分もありますが
これやってみたい!と言った時に、どうせ続かない、あんたには無理と否定されたことが、ただただ悲しく
悲しい思い出として心に残っています。

大人になってもその悲しい経験は続き、今度は自分自身が何かをやってみたいと思った時にやらないうちから否定するようになりました。

今の日本には、私と同じような経験をし軽やかに一歩を踏み出すことが出来ない人が沢山いるのではないかと思っています。そんな人たちの挑戦に背中を押し、やりたいことを聞いたときに「いいやん」と言う存在であると思っています。

日本各地、地方のまだ知られていない魅力を世に伝えます

日本各地にある地方には、まだ一般には知られていない魅力が沢山あると思っています。
その魅力を写真、文章、動画などで伝えていくこと行っていきます。

また、今はまだ準備中ですが最終的にはそんな地域の魅力を実感する「旅」をご提供できればと考えています。
新型コロナウィルス感染症により旅の在り方も随分と変わってきました。
物を手にするだけならAmazonや楽天で事足りるし
雰囲気をなんとなく知るだけならInstagramやtwitterでも出来る現代社会で事足りる。

便利な時代だからこそ
旅に出ることでしかできない体験
その場に行ったから出会える人
各地特有の食材の美味しさ
そんな現地でしかできない経験を通して

地方の元気さや魅力を伝えていきたいと思っています。

人に対して地球に対して優しい行動を心がけます

かなえびとでは、SDGsを推進しています。

地球環境を守りながら、利便性、快適さを追求していくことは技術的には大変難しく
私のような、いちフリーランスが一人でやっていけることではありません。

ですが、このSDGsのテーマは幅広く設定してあり全てが複雑に絡み合っているという特徴があることも事実です。

まずは出来ることから、そして仲間やチームも巻き込みながら少しずつやっていきます。

何事もありがとうから始めます

起業していると、時には「出る杭」になることも必要です。
そうして出る杭の役を買って出ると、様々なご意見も頂戴するものです。時には苦言や言われたくない図星のこともある。そんな時でも、声をかけていただき、気にかけていただきありがとうございますという思いを忘れずに対応させて頂きます。

なぜそんなことをするのかというと
「ありがとう」と言われて嫌な気になる人はいないと思うからです。

情報過多で忙しい現代社会
生きていれば、悲しいことも理不尽なこともあります。
時にはそんな感情を引きずって、相手に対して冷たい対応をしてしまうことだってあります。

ココロがささくれている時に、相手からしてもらった行動が気持ちを前向きにさせたり、今の環境のありがたさに気が付けたりと心を癒していくことを私自身が身をもって体感してきました。

だから今度は、私が、誰かのそんな存在になりたい

そう思って「ありがとう」から始めます。